狩水衣(かりみずい)

【保管用】2004年〜2007年の期間、はてなダイヤリーに書いていた浜千咲(現・泉里香)のファンブログを、はてなダイアリー閉鎖に伴い2018年移設したものです。ブログ名(当時はダイアリー名)の狩水衣(かりみずい)は、当時非公開で某掲示板にていくつか予想されていた中から一番きれいな名前で結果的にアタリだった本名・泉里香(いずみりか)を逆に読んだものに当て字しています。当時は意味は内緒でしたので、ルビしていませんでした。

Act.45 補足

実写版美少女戦士セーラームーン Act.45。
たとえ命は捨てても前世の使命は果たす! という話。
 

    ルナ「なぜか、前世を嫌っているレイちゃんは、まこちゃんやヴィーナスと対立。」
    ルナ「ついに、レイちゃんが、クラウンを出て行く事になってしまったの・・・。」 *1 *2
    ルナ「残った私達は、ヴィーナス達といっしょに戦う事になったんだけど、」 *3
    ルナ「ヴィーナスが・・・・・・。」

戦闘中に倒れるセーラーヴィーナス
 
区立 十番病院−。

美奈子の病室の前で、心配そうに立っている まこと と駆けつける亜美。
美奈子の病状が普通ではない事に気がついてしまう。
そして、この事は、他にたいへんな事をいくつも抱えている うさぎには、言わないでおこうと決める。
 
テレティアSで、亜美から、美奈子の病状を聞く うさぎ。

    うさぎ「疲れ? じゃあ、前と一緒なんだ。」 *4 *5
    

うさぎに心配をかけないように、不自然にならない程度に明るいトーンで電話をかける亜美。

    亜美「うん。休めば、大丈夫みたい。」
    うさぎ「そっかー。」

良い嘘とはいえ、うさぎに嘘をついている事は変わりがないので、表情が少し虚ろな亜美。

    うさぎ「でも、私も行くよ。どこの病院?」 *6
    

うさぎに来られては、美奈子の事が知られてしまう。やんわりと断る亜美。
うさぎは、思い出したように、話を続けようとするが、まるで急ぐかのように電話は切られてしまう。
 
ダークキンダム エンディミオンの間−。

絵の中で大きくなっていく、光るシミ。だんだんと、ヒト形になっていくようだ。
その絵を見て、黒木ミオが言う。

    ミオ「衛くんも、もうダメかー。」 *7
    ミオ「なんか、面白くなくなっちゃたなー。」

つまらなそうに脚をバタバタさせるミオ。
・・・ふと、脚の動きが止まる。
何か、最高に面白い事を思いついたようだ。妖しく笑うミオ。 *8
その間も、どんどん強くなるメタリアのチカラ。
パワーアップを繰り返してきた妖魔も、妖気を吐いている。
 
十番中学校 うさぎのクラス−。

    春菜先生「えー。せっかくの登校日ですが、見てのとおり、来れない人がたくさんいます。」 *9
    春菜先生「みんなも知っていると思うけど、」
    春菜先生「最近、突然、抜け殻みたいになっちゃう人、増えてるでしょ。」
    春菜先生「それのせいなの。」 *10

ざわざわと騒ぐ生徒達。
人数の多さに、うさぎと亜美も衝撃をうける。

    春菜先生「みんなも気をつけてね。」
    阿部香奈美「でも、何に気をつければいいのか、わかんないし。」 *11 *12
    木村桃子「なんか、こわーい。」 *13

ますます騒ぐ、大坂なるの友人達。

    春菜先生「はいはい。気持ちはわかるけど。」
    春菜先生「おちついて。ね。」
    春菜先生「確かに、先生も何に気をつければいいのか、わかんないけど。」*14 *15

早く妖魔を倒して、みんなを元に戻そう・・・と決意を新たにする うさぎ。
 
美奈子の病室−。

みんなにも、本当の事を言えばいい。仲間なんだから・・・というアルテミス。
手術を受けようと勧めるが、美奈子に拒絶されてしまう。

    美奈子「アルテミス。前世の使命を果たすつもりがないのなら、あなたもマーズと同じよ。」
    美奈子「いっしょにはいられない。・・・出てって。」
    美奈子「愛野美奈子なんて、明日にも消えちゃうような存在だよ。」
    美奈子「・・・でも、ヴィーナスは消えない。」
    美奈子「残念だわ、アルテミス。あなたが前世の使命を放り出すなんて。」
    美奈子「・・・さようなら。」

ためらいながらも、部屋を出ていくアルテミス。 *16
それを、複雑な表情で見送る美奈子。
 
アルテミスは、スライドドアを普通に開けて *17 出て行く。
強いショックと悲しみのせいか、そこに、人が立っていても、気にならない。

そこに立っていたのは・・・・・・、まことだった。 *18

ゆっくりと部屋の中に入ってくる まこと。

    まこと「今の話・・・。」 *19
    美奈子「・・・聞いてたの?」
    まこと「ほんとなんだ。」

どう答えていいかわからず、目線が宙を泳ぐ美奈子。


火野神社−。

火野レイ水野亜美、そして、ルナが、美奈子の病状について、話し合っている。
そこに、現れるアルテミス。

    亜美「どうしたの? 美奈子ちゃんは!?」
    アル「・・・手術を勧めたら、追い出されたんだ。」 *20
    レイ「ほんとに、馬鹿!」
    レイ「前世なんて、関係ないわ。無視すればいいのよ!」

そんなレイに諭すように、亜美が語りかける。

    亜美「無視はできないんじゃないかな・・・。」
    亜美「私達も・・・。」 *21 *22

その言葉に、応えが返せないレイ。
 
美奈子の病室−。
美奈子に背を向けて座っている まこと。

美奈子の命が残り少ない事を知ってしまった まこと は、
美奈子に、大きく共感し、強い尊敬の念をいただく。

    美奈子「たとえ命を捨てても、前世の使命は果たさなきゃ。」
    

強くうなづく まこと。

    まこと「わたし・・・、まだ覚悟が足りなかったと思う。」
    まこと「前世の使命を果たす為に、自分がいるんだって事に。」

眼に強い決意のチカラが灯ったような まこと。
 
街角−。
買出しに来て、店に戻る途中の 元基とネフライト
ネフライトは、たくさんの荷物を持っている。

    元基「いやー。ネフリンが来てくれると助かるよー。」 *23
    元基「見た目より、チカラあるよな。」

その言葉に、自分の両手を交互に見ながら歩くネフライト*24

元基の足が、ある路上販売の前で止まり、先に行くネフライトを呼び止める。

    元基「ちょっと、悪い!」
    ネフリン「なにか。」

アクセサリー屋らしい。ショップの主人が話しかけてくる。

    主人「ブレスか、何か?」
    主人「気に入ったの、あるか?」 *25

元基が手に取ったのは・・・、カメのストラップ型お守りだ。 *26

    元基「これって、ケガとかそういうの、効く?」 *27
    主人「効くよ。何でも効いちゃうよ、これー」 *28
    主人「彼女にプレゼントか。いいな、若いのは。まったくー。」
    元基「いや、そういうんじゃなく。」
    主人「800円。」
    元基「・・・これ、下さい。」
    主人「ありがとう!」

財布から支払おうとする元基の向こうでは、ネフライトが小物を見ている。

元基がお金を支払っているのを見て、ここでもそういうふうに払うのか、でも俺は払う金がないという顔をするネフライト
再び、熱心に小物を見始めるネフライトに、元基が気がつく。

    元基「お前も買う?」
    元基「・・・って、そっか。バイト代、ゼロだったもんな。」
    元基「だから、壊しすぎって言ったんだよ。」
    ネフリン「私の勝手だ。」

そんなネフライトに、ぶうぶう言いながらも、少ない財布の中身から、2千円を出す元基。

    元基「来月のバイト代、入ったら、返して。」
    

2千円を受け取り、それを凝視しながら、ネフライトが搾り出すように言う。

    ネフリン「すまん!」 *29
    
    元基「え?」
    元基「今、すまん・・・って言ったの?」
    元基「うっそー?」

驚いて振り返る元基。だが、そこにはネフライトの姿がない。
アクセサリー屋の主人が、アッチに行ったよ・・・と扇子で指す。 *30
その方向を見ると・・・、
他の路上販売ショップで、巨大なツノの置物を手にとっているネフライト

    元基「・・・そんなのどうすんの?」
    

得意げに話すネフライト

    ネフリン「この間の、マズいものの借りを返す。」
    元基「マズいものって・・・。・・・亜美ちゃんに!?」
    元基「それはどうかなー?」
    ネフリン「借りは返す主義だ!」
    元基「返せないと思うなー。つうか、金、足りないよ。」

それでも、巨大なツノの置物を放そうとしないネフライト
 
美奈子の病室−。

妖魔の気配を感じとる美奈子とまこと。
一度は、戦闘に行こうとする美奈子を止めるまことだが、美奈子の決意に押されてしまう。
 
公園−。
妖魔の気配のする方に走っていくレイの前に、黒木ミオが立ちはだかる。
にっこり笑って、可愛く手を振るミオ。

    ミオ「はろー。」
    レイ「あなた・・・、確か・・・。」

あくまで、可愛く答えるミオ。

    ミオ「黒木ミオでぇーす。」
    レイ「何なの・・・。」 *31

そんなレイの当然の疑問にも、ミオが妖しく笑っているだけだ。
 
建物の中−。

走ってくる美奈子と まこと。
パワーアップを繰り返し、どんどん強くなっている妖魔を発見する。
目配せをして、メイクアップする美奈子と まこと。

だが、美奈子だけ、メイクアップできない!

ファイティングポーズをとるジュピターは、横目で美奈子を見つめる。
元の姿のままで、すまなさそうに、ジュピターを見る美奈子。

美奈子をかばい、そのまま独りで妖魔と戦うジュピター。
自分の手を、チカラなく、見つめる美奈子。

    美奈子「もう・・・、戦うチカラさえ、残ってないの・・・。」
    

独りで戦うジュピターの元に、セーラーマーキュリーとセーラールナが助けに現れる。
セーラースタータンバリン、ムーンライト・スティックの3人同時攻撃で、
少ないながらも、ダメージを与える事に成功する。
 
屋外に出た妖魔。

妖魔の様子が、何かおかしい。天を仰いだまま動かない。
追ってきたセーラー戦士達も、突然の事に、攻撃を止め、様子を見てしまっている。

クリンメタリアの間から飛び出した光球は、そのまま地響きを立てて、妖魔の中へ吸い込まれていった。
その強力な波動は、クラウンの秘密の部屋にいた うさぎにも、変な気配として感じ取れるほど。

セーラー戦士達の前で、また、パワーアップする妖魔。

    妖魔「ハ・メ・ツ・・・・。ハメツ!」
    セーラールナ「メタリアよ。この妖魔、メタリアが乗り移ってる!」 *32

妖魔の気配の正体を看破するセーラールナ。
セーラールナ、マーキュリー、ジュリターは、戦うべく、ファイティングポーズをとるが、妖魔の攻撃一閃!
吹き飛ばされ、地に伏せさせられてしまう。
その様子を見て、再度、意を決して、メイクアップポーズをとる美奈子。
・・・だが、やはり、メイクアップできない!

    美奈子「どうして・・・?」
    

ショックが隠せない美奈子。
地に伏せながら、その様子を見つめている、マーキュリー達。

    マーキュリー「美奈子ちゃん・・・。」
    ジュピター「(美奈子は今、なぜか)変身できないんだ。」

そんな状態である事などお構い無しに、迫ってくる妖魔。
攻撃をくらって、再び吹き飛ばされ、メイクアップがとけてしまう亜美とルナ(人間体)。 *33
メイクアップのとけた亜美達には、もう用はないとばかりに、ジュピターの方に向く妖魔。
助けに近寄ろうとする美奈子。

    美奈子「ジュピター!」
    ジュピター「来ちゃダメだ!」

私は大丈夫だから・・・と、うなづくジュピター。
近寄って来る妖魔を前に、美奈子の言葉を思い出す。

    美奈子(たとえ命を捨てても、前世の使命は果たさなきゃ。)
    

美奈子の前で、その言葉を繰り返すジュピター。

    ジュピター「たとえ命を捨てても、前世の使命を果たす。」
    

ジュピターは雷雲を呼び、昼だと言うのに、あたりは真っ暗になる。 *34
 
妖魔に向かって走り出すジュピター。
背後をとり、そのまま羽交い絞めにする。
突然のジュピターの行動に、驚きを隠せない美奈子。

    美奈子「何するの!?」
    

雷のエネルギーを、自らの身体に蓄えていくジュピター。

    美奈子「まさか、そのまま・・・!」
    

まことの考えに、気がつく美奈子。
その間も、放電を自分の身体に蓄めていくジュピター。

    ジュピター(こいつさえ倒せば・・・、メタリアさえ倒せば・・・。)
    

ジュピターの頭の中には、もはや使命を果たす事しかない。
光始めるジュピターの身体。

    美奈子「やめなさい! そんな事したら、いっしょに・・・!」
    

身体から光を放ちながら、美奈子に微笑むジュピター。

    ジュピター「大丈夫!」
    ジュピター(たとえ命を捨てても、前世の使命を果たす!)

 
クラウン 受付カウンタ−。

ジュピターが必死の攻撃を炸裂させようとする頃、
おそらくまことの為に買ったと思われるお守りをカメ吉に見せびらかす元基。

    元基「ほら。カメ吉・・・。」
    

そのお守りが、元基の手から落ち・・・、何かを暗示するように・・・、床に転がり落ちる。
 
クラウン 秘密の部屋−。

何かを感じ取って、振り返るうさぎ。

    うさぎ「まこちゃん!」
    

まことのイスを見つめると同時に、輝き始めるハートムーンブローチ。
それは、幻の銀水晶のチカラが発動したからなのか・・・。
 
放電を蓄め続けるジュピター。
ついに臨界を突破して・・・、大爆発が巻き起こる!

    ジュピター「うわああああああ・・・・・・!」
    

その瞬間、ジュピター諸共、すべては、白い光に包まれる。 *35 *36 *37

    美奈子「まこと!」
    

ジュピターではなく、まこと の名前を叫ぶ美奈子。それは美奈子の心からの叫びなのか。
しかし、その叫びは、まこと にはもう届かない。

(つづく)

*1:この言い方だと、レイはクラウンに住んでいるみたいだ。

*2:別に、レイは、クラウンに住んでいる訳じゃないぞ。

*3:って、ルナ。アンタ、戦ってないじゃん。

*4:うさぎが着てる服のブランドは、この間のタンクトップと同じじゃないか。

*5:うさぎマークなので、うさぎ用として、定着したのかな。

*6:いつもの、特徴的な巨大建築物で、撮影にも前向きに開放する方針の公営病院です。

*7:そんなあっさりと。

*8:いやぁ、ズラもメイクも要らないのが、良い意味ですごい。

*9:ひこえもん君も、抜け殻状態なのか! 笑

*10:ちょっと、オーバーな語りかけな先生。

*11:どっちがどっちだが、今まで興味がなかったが、ちょうどよい機会なので、調べてみる。

*12:阿部香奈美 役/平井愛子 宝映テレビプロダクション所属 http://www.hoeitv.co.jp/

*13:清浦夏実は、情報が見つけられないぞ。誰なんだ。

*14:おいおい。笑

*15:おまけに最後には、「・・・大丈夫よ。」とか言ってるし。笑

*16:どうみても釣られている 不自然な動きが、シリアスな場面にミスマッチでナイス。笑

*17:取っ手も持っていないのに、スムーズに開く。笑

*18:いつの間に、どこから調達してきたのか、花まで持っている。

*19:もう安座間美優は、滑舌が悪くてもOK! それも持ち味だ。

*20:小石を使って、小芝居をするアルテミス。笑

*21:アップになる浜千咲の横顔がかわいい。

*22:耳のホクロの方は、レーザーで取らないのかな。

*23:もはや、ネフリンと呼ばれても、怒り出さないネフライト

*24:チカラが戻ってきているのか・・・。

*25:どう見ても、ちょっと妖しげな店員は・・・、またスタッフか?

*26:カメの根付?

*27:どうやら、まこちゃんにプレゼントするようだ。いいヤツだ、元基。

*28:んな訳、あるかい。笑

*29:いつの間にか、礼が言えるようになっているネフ。

*30:その後、ニヤリと笑う。

*31:何なんでしょうね、いったい。この娘は。

*32:喋っただけで、わかるんかい! 笑

*33:ルナが戻るとしたら、ぬいぐるみ体じゃないのか。

*34:あまりに暗いので、ビルでは、夜のように、室内灯が点いています。笑

*35:どう見ても、美奈子は爆発に巻き込まれて、死ぬ位置にいると思います。笑

*36:メイクアップしてないし。

*37:ルナ(人間体)と亜美は、地面に伏せているので大丈夫。・・・んな訳ない。笑