狩水衣(かりみずい)

【保管用】2004年〜2007年の期間、はてなダイヤリーに書いていた浜千咲(現・泉里香)のファンブログを、はてなダイアリー閉鎖に伴い2018年移設したものです。ブログ名(当時はダイアリー名)の狩水衣(かりみずい)は、当時非公開で某掲示板にていくつか予想されていた中から一番きれいな名前で結果的にアタリだった本名・泉里香(いずみりか)を逆に読んだものに当て字しています。当時は意味は内緒でしたので、ルビしていませんでした。

警視庁 捜査一課 強行犯七係


警視庁 捜査一課 強行犯*1
 
九重 順子:小池里奈
 


九重家−。

早起きジョギングから帰ってくる 九重 鉄三郎。

ダイニングキッチンが併設されている リビングルームに入ってくる。

点いたまま *2 のTVを消し、
娘の 順子(小池里奈)が朝食 *3 を食べているダイニング・テーブルを通り、
妻の 久子から、水を受け取り、うまそうに飲む 鉄三郎。
キッチンは、吹き抜けになっていて、対話型キッチンカウンターのようだ。
家族と会話しながら、料理を行う事ができる。 *4

早起きジョギングに誘われるが、やっぱり断る 順子。

    順子「えー! 冗談!」
    

本庁異動になる事が決まり、食卓には、鯛の尾頭付きが並んでいる。
大げさだなという 鉄三郎に、娘の順子もお祝いを言う。

    順子「お父さん、おめでと。」
    順子「今度のお小遣いで、ネクタイ買ってあげるからね。」 *5

ちゃんと噛んで食べなさいと指摘されるが、
さっきまでゆっくり話していたにも関わらず、急に忙しくなる順子。

    順子「うー。ごめん。時間ないんだ。」
    順子「ごちそうさま! いってきまーす!」

立ち上がり、隣のイスに置いていたランドセル *6 を手に取り、走り出していく順子。
だが、母親の久子から、体操着の入った袋を忘れている事を指摘される。
慌てて、戻ってくる順子。

    順子「あ。そうだ。」
    順子「ごめん。ごめん。」

母親から体操着を受け取ると、また元気良く、飛び出していく。

その姿を見送る鉄三郎と久子。
誰に似て、あんなにそそっかしいのかと、久子が問うと、
久子に似たんだと、即答する鉄三郎。
それを怒りもせずに、やっぱりと確認するように、笑う久子。 *7
 

九重家−。

事件現場への出張の為、1週間分の着替えを取りに、自宅に戻った 鉄三郎。

ある理由 *8 で、娘の順子の事が 気にかかって仕方がない。
妻の久子に、順子の居場所を聞くと、2Fの自分の部屋にいるらしい。

    順子「どうぞー。」
    

ノックして、順子から返事をもらうと、
部屋のドアを開けて、半身だけ入る 鉄三郎。
振り返る時間を惜しむかのように、机に向かって何かをしている 順子。 *9
鉄三郎は、勉強してるのかと聞く。

    順子「うん・・・。テスト、あるんだ。」
    

無理するなよと言う 鉄三郎の雰囲気に、妙な感覚を感じて、振り返る 順子。

    順子「どうしたの?」
    順子「なんか・・・、変・・・。」

そうかな・・・と答え、平静を装う 鉄三郎。
何かおかしいなと思いながらも、もう一度、机の方を向き、勉強を続ける 順子。

その懸命な後姿を、いとおしそうに見つめながら、
静かにドアを閉めて、出て行く 鉄三郎。

鉄三郎の脳裏に、炎の中から、泣き叫ぶ 赤ちゃんを助け出す記憶が甦る。

そんな 鉄三郎の様子に、久子が気がつく。
何か感じるものがあったのか、その事にはどうしても敏感になってしまうのか、
(鉄三郎の)様子がおかしい、(そんなに言いにくそうなのは)順子の事?と、
ストレートに指摘されてしまう。

仕方なく、順子の(本当の)母親の妹が、この事件に関わっていると明かす 鉄三郎。
その言葉に 動揺を隠しながらも、順子の母親は自分ひとりで、父親は鉄三郎ひとり、
何があっても順子を手放さないと、宣言するように言う 久子。
それを了承する 鉄三郎は、事件現場に向かう為に、再度出かけていく。

自分の部屋で、懸命に勉強する 順子。 *10 *11
気が付かれないように、部屋のドアをそっと開け、中を伺う 久子。
順子を見守る 久子の眼差しは、愛おしさと不安が入り混じったように 複雑だ。 *12 *13 *14 *15
 

九重家−。 *16

事件が解決して自宅に帰ってきた 鉄三郎。

全部無事に解決したという 鉄三郎に、安堵の表情を見せる 久子。
順子を手放さなくてもいいという、嬉しさのあまり、その場に 泣き崩れてしまう。
そんな 久子の顎に優しく触れ、顔を自分に向けさせる 鉄三郎。
見つめあう 鉄三郎と久子。

そこに、順子が入ってくる。

    順子「おかえりなさーい。」
    

そそくさと離れる二人。
両親のおかしな雰囲気を感じ取る 順子。

    順子「あれ? ・・・なに、してるの?」
    

目に何か入っちゃって、泣いていたという、下手な言い訳をする 鉄三郎と久子。
素直に育っている 順子は、それを疑いもしない。

    順子「変なの。」
    順子「ま。いっか。」

気を取り直して、何かを差し出す 順子。

    順子「はい。これ。」
    順子「約束してたでしょ。今度のお小遣いで買うって。」
    順子「ネクタイ! 栄転祝い!」 *17

嬉しそうに受け取り、リボンを外し、袋から出す 鉄三郎。
プラスチックケースの中に入っているネクタイを見た 鉄三郎は、苦笑いで、順子を見る。

    順子「かわいいでしょ?」
    順子「貸して。」

再度、鉄三郎から、ネクタイの入ったプラスチックケースを受け取り、
中から、ネクタイを取り出す。
鉄三郎に差し出す 順子。 *18

アップになるネクタイのデザインは、かわいい象さんと 椰子の木 のパターンだ。

(娘が、このデザインを選んだのは、)お母さんの趣味でしょう・・・と、
冒頭のシーンを思い出させるようなセリフをいう 鉄三郎。

    順子「わかんない。」
    順子「でも、すごい可愛い。」
    順子「似合う。」 *19 *20 *21


実際に胸にあててみるが、ネクタイの あまりに可愛いデザインに、やっぱり苦笑いの 鉄三郎。

(完) *22
 

*1:土曜ワイド劇場『警視庁 捜査一課 強行犯七係』 2005/02/12(土) 21:00〜22:51 テレビ朝日

*2:これから殺される人が、TV番組でコメントしている。伏線ですね。笑

*3:朝は、和食みたいですね。

*4:家族の絆を大事にしているという伏線のようだ。

*5:おおー。優しい娘さんだ。

*6:スタンダードに、赤いランドセルだ。

*7:ここにも早くも、伏線が。笑

*8:この時点では明らかにされていない。

*9:このシーンは、小池里奈がメインです。

*10:小池里奈のアップだ。

*11:消しゴムをかけていますね。笑

*12:シャブ中の父親が母親を刺し、家に火を放ち、父親も自殺してしまった。炎の中から鉄三郎が助け出したのが 順子。

*13:だが、助け出した 順子は、心臓に欠陥があり、手術の為、鉄三郎が 一時的に父親代理になる。

*14:そして、たまたま、同じAB/RH−で血液型が適合、輸血した久子も 情が移ってしまう。

*15:順子を引き取る事にする2人。

*16:エンディングロールが流れている。

*17:良い子なので、栄転祝いという単語を知っています。笑

*18:モタモタしないで、テキパキ 出すぞ。

*19:これって、アドリブもあるのかな?

*20:いいぞ、芝居に食い込め! 小池里奈。笑

*21:セリフが、はっきり聞こえていいぞ。

*22:ちなみに、殺害される女社長が、会社を投げ出して いっしょに高飛びしようとしていたホスト役で、窪寺昭 も出演していたぞ。