Final Act
実写版美少女戦士セーラームーン Final Act (Act.49)。
最後はハッピーエンド! という話。
戦いの場−。
泣きながら、両手で剣を持つ、セーラームーン。
それを黙ってみている事しかできない 亜美達。
亜美「!」
エンディミオンの剣を構えたまま、ブラック・エンディミオンに突進していくセーラームーン。
セーラームーンの構えた剣によって、貫かれるブラック・エンディミオン。
その瞬間、あたりは、白い光に包まれていく−。
洞窟の中−。
斃れているマスター・エンディミオンの上体を支えながら、傍らに座るセーラームーン。
その表情は、うつろだ・・・。
亜美達も、その場にたどり着く。
その場に、なんと、クインベリルが現われる。
その姿をみて、セーラームーンを守るべく、走り出す亜美達。
座り込んで動かないムーンを護るように、無理やり抱えるように起こし、動かす亜美達。
プリンセスこそ、災いをなす者・・・、大いなる悪と決め付ける。
星を護ったが、エンディミオンを殺したと。
その時、亜美は、ムーンの様子がおかしい事に気がつく。 *1
何かをつぶやいている・・・。
先ほどのクインベリルの言葉に反応しているようだ。
このままでは、プリンセスが目を覚ましてしまう。
亜美「!」
亜美「うさぎちゃん! ダメ!」
エンディミオンの名を叫び、その瞬間、光り輝き始めるセーラームーン。
弾き飛ばされる、亜美達。
ついには、プリンセス・セーラームーンに変身してしまう・・・。
エンディミオンとともに、星の全てを終わらせると宣言するプリンセスセーラームーン。
亜美「うさぎちゃん・・・・・・。」
地響きを上げ始める大地。
跳躍して現われるジェダイトに、護られるように跳躍してして逃げるクインベリル。
輝きはじめるティアラ。そして、プリンセスセーラームーン。
地に伏して、身を守っている亜美達。
プリンセスセーラームーンの制御を離れたのか、いくつかの石が宙から降ってくる。
周囲を見回し、立ち上がる亜美達。
歩いて、洞窟の奥に消えていこうとするプリンセスセーラームーン。
亜美「うさぎちゃん!」
プリンセスセーラームーンに向かって、駆けて行く亜美。
だが、プリンセスセーラームーンが剣 *2 の向きを変えると、
剣から光が。
弾き飛ばされ、地に伏せてしまう亜美。
振り向きもせずに、そのまま歩いていくプリンセスセーラームーン。
地に伏している亜美は、苦しそうに立ち上がる。
亜美「止めなきゃ・・・・・・。」
亜美「うさぎちゃん、止めなきゃ。」
亜美「うさぎちゃんと・・・、戦っても。」 *3
座り込んだまま、亜美の言葉を驚愕して見上げるレイ、まこと。
そんな事できないと、立ち上がって、まことが叫ぶ。
そんな まことの言葉にも振り向きもせず、瞬きひとつせずに、亜美が言う。
亜美「わたし・・・、戦えるよ。」
亜美「本当は、うさぎちゃんが一番、星を滅ぼしたくないはずだから。」
亜美「だから・・・、戦う!」 *4 *5
亜美の悲壮な決意を聞いて、亜美を凝視しながら、立ち上がるレイ。
まことも、亜美を悲しげに見つめる。
決意のままに、メイクアップする亜美。
それを見つめていたレイ、まことも、メイクアップする。
ポーズをとっていたセーラーマーキュリー達は、そのまま、プリンセスセーラームーンの消えた方向へ走り出していく。
プリンセスセーラームーンに追いつくマーキュリー達。
だが、プリンセスセーラームーンの身体が光ると、月の妖魔 *6 *7 が大量に現われる。
プリンセスセーラームーンを護るように、行く手を遮る。
マーキュリー「どいて!」
ファイティング・ポーズをとるマーズ、ジュピターを尻目に、月の妖魔に突進していくマーキュリー。
だが、高速で移動する月の妖魔の動きが捉えきれずに、何度も、壁に弾き飛ばされてしまう。
地を転がるマーキュリー。
月の妖魔2体の前で、泥だらけになりながら、立ち上がる。
セーラースタータンバリン(マーキュリー)を構える。
マーキュリー「水よ・・・、水星よ・・・。私にチカラを・・・。」
マーキュリーが願いをこめると、セーラースタータンバリンが、水の剣 *8 *9 に変化する。 *10
水の剣を構えるマーキュリー。
マーキュリー(うさぎちゃん・・・、待って・・・。)
うさぎちゃんを止めたい! 月の妖魔に突進していくマーキュリー。
ゆっくりと、歩いていくプリンセスセーラームーン。
ついに、ある場所に到達してしまう。
その時、プリンセスセーラームーンの足元に、4つの属性の攻撃が!
冷たい表情のまま、ゆっくりと振り返るプリンセスセーラームーン。
そこには、たどり着いたマーキュリー達の姿が。
プリンセスセーラームーンを前に複雑な表情のマーキュリー達。
前に立ちはだかるように、再び現われる多数の 月の妖魔。
再び、歩き始めたプリンセスセーラームーンが、岩の上にゆっくりと登り、こちらを振り向くと、身体が光始める。
動きが止まる 月の妖魔。
大地が轟音をあげて、揺れ始める!
月の妖魔の前に、苦戦しているマーキュリー達。
どうしても、プリンセスセーラームーンの元まで、たどり着く事ができない。
光続けるプリンセスセーラームーン。
ゆっくりと、天を仰ぐと、降り注ぐ光。
その光を浴びて、輝き始めるプリンセスセーラームーン。
チカラを発動しようと、ゆっくりと浮かんでいく。
マーキュリー(その向こうに、大切な人たちが、いっぱい いるんだよ。) *11
マーキュリー(うさぎちゃん!) *12
宙に浮かぶプリンセスセーラームーン。
マーキュリー達を倒し、ゆっくりと消えていく 月の妖魔。
地に伏せたまま、泣きそうな表情で、右手を掲げ、叫ぶマーキュリー。
マーキュリー「うさぎちゃん!」 *13 *14
ゆっくりと光が強くなっていき、完全に光に飲み込まれるプリンセスセーラームーン。
地上の世界−。
プリンセスの発した光に、すべてが飲み込まれていく。
マーキュリー(うさぎちゃん・・・。)
力尽きたセーラーマーキュリーも、光に飲み込まれていく・・・。
都市が、地球が、全てが光に包まれて、消えていく・・・。世界の終焉だ。
※この間に、いろいろとあって・・・(笑)
復活した世界−。
明るい色の花が咲き乱れている。
いつもと変わらない日常が戻っている。
十番中学校−。
騒いでいる生徒達。 *15
担任の桜田春菜先生が入室してくる。 *16
ホームルームが始まる。
亜美「おはようございます!」
亜美も、にこやかに挨拶をしている。
だが、春菜先生は、生徒が1人欠けている事に気がつく。
亜美も、その座席を見つめる。
その時、廊下を走ってくる足音が。
タッタッタッタッタッ! ガラッ! トビラが開く。
入室してきた姿を見て、亜美が嬉しそうに笑う。
当然、月野うさぎが入ってきたのかと思ってみていると・・・、
遅れて入ってきたのは、大坂なる。
春菜先生に怒られて、しょんぼりしているのかと思ったら、亜美の方を見て、いたずらっぽく舌を出す。
それを見て、笑顔になる亜美。 *17
街角−。
新曲宣伝用に「C'est la vie」が流されている中、商店街を歩く水野亜美。 *18
亜美が前を通り過ぎたCDショップには、新しく発売される 2ndアルバム「VENUS」の発売告知ポスターが貼ってある。
微笑みながら、楽しそうに1人歩く亜美。
その脳裏に、笑う うさぎのイメージが、一瞬浮かび上がる。
思わず、立ち止まる亜美。
亜美「忘れられるはずない事。」
大事な事を忘れている事を思い出した亜美。
亜美「うさぎちゃん!」
走り出す亜美。
亜美がたどり着いた場所に、それぞれの方向から、走ってくるレイ、まこと、美奈子。
あたりを探す。その時、どこからか声が!
その声の方を見つめると、
彼方から、両手を振りながら、走ってくる人影が!うさぎだ!
亜美「うさぎちゃん!」
うさぎに向かって、駆け出す亜美達。
うさぎと、走ってくる4人の手が重なり・・・、再開を喜ぶ5人。
5人揃って、並んで歩いていく 亜美達。
いつしか、画面は、水彩画のようなタッチに変わる。
いつまでも残る思い出のように・・・・・・。
See you again
*2:プリンセスハープ・剣モード?
*4:カット割りのせいかも知れないが、本当に、瞬きひとつしないのである。
*5:まさに『眼差しに秘めた想い』って感じだ!
*6:「月の従者」というらしい。
*7:←2004/10/21訂正。大地洋子氏のダイアリーで訂正されていた。
*9:水属性だと思われる。
*10:振りまわすと、水しぶきがあがるようだ。
*11:単に、ガーゼで撫でられているだけなのに、見事な殴られっぷりの浜千咲。
*12:本日、何回目の「うさぎちゃん!」であろうか。
*13:ほんとに叫んでいるので、声が割れてます。
*15:生徒は、夏服を着ている。
*16:黒板には、「始めよければ、半分よし。終わりよければ、全てよし。」の文字が。
*18:学校と違って、メガネはかけていない。