Act.47
実写版美少女戦士セーラームーン Act.47。
燃え尽きてしまった愛野美奈子の命 という話。
今日も騒がしい都市−。
白く靄がかったような その風景は、まるで、雲の上から見下ろしている景色のようだ。
クラウン 秘密の部屋−。
美奈子の為に、『(手術に)いってらっしゃい パーティー』を開催する事にした亜美達。
当然、手術が終わった後の、『(手術から)おかえりなさい パーティー』も開催する気でいるようだ。
全員分の飲み物を運びながら、亜美が言う。
亜美「そんなに大した事はできないんだけど。」
明日は手術前検査の日なので、明後日に行う事になる。
お礼に新曲を披露すると聞かされて、テンションのあがる一同。
早速、テレティアSで、うさぎに連絡しようとする まことだったが、美奈子に制される。
ナイショにした方が面白くないかというアイディアに、亜美も賛成する。
亜美「いいかも。」
美奈子の新曲を聴けるとわかった うさぎがどんな顔をするかという真似をする亜美達。
亜美「うそー!」
笑いあう亜美達。
仕事があるからと、部屋を出て行く美奈子。
だが、美奈子が出て行く時の、妙な感覚が気になるレイ。
再び、クラウン 秘密の部屋−。
美奈子の手術の事を、うさぎに伝えるかどうかという話題になる。
あまり心配させたくないというレイの意見に、亜美も賛成する。
亜美「レイちゃんに賛成かな。」
亜美「ずっと気になってたんだけど、」
亜美「この間、大坂さん達を元に戻した事、あったよね。」
亜美「あれ、プリンセスじゃなくて、うさぎちゃんなんじゃないかって、気がしてて。」
亜美の鋭い指摘は核心をつく。
亜美「でも、幻の銀水晶には、(癒すだけでなく)星を滅ぼすチカラもあって・・・。」
亜美「つまり・・・、」
亜美「うさぎちゃんが・・・、メタリアにもなれるって事。」
相談の結果、やはり、手術前に伝える事はやめ、『おかえりなさい パーティ』で伝えようという事になる。
残る問題は、美奈子の手術が成功するかどうか・・・、
美奈子のイスをじっと見つめるレイ。
次の日、クラウン 秘密の部屋−。
いってらっしゃい パーティーの準備をする亜美達。
楽しそうに、風船を壁に貼り付ける亜美。
亜美が、今度は紙テープを貼り付けていると、
そこに、アルテミスを抱えた まことがあわててやってくる。
紙テープの端を持ったままの亜美。 *1
美奈子が来ていないか一同に確認する まこと。
手術前の検査に病院に行ったきり帰ってこないというアルテミス。
不安そうな一同。
紙テープを離せなくて、でも、その長さ以上には近寄れないままで亜美が言う。
亜美「どこかに寄ってるんじゃないかな。」
アルテミスによると、ケータイもつながらないらしい。
不安な表情の亜美達。
ビル街−。
現れるジェダイトと、ベリル妖魔。
ベリル妖魔は、星からメタリアのチカラを、吸い出し、放出していく。
クリンメタリアの気で、枯れていく花。そして、大量に発生する自然発生型の妖魔。
妖魔は、人々を襲う。
妖魔の気配を感じ取り、走ってくる亜美達。
うさぎも合流する。
亜美「うさぎちゃん!」
夕方−。
ジェダイトの元にたどり着く亜美達。メイクアップする。
亜美「マーキュリー・パワー!」
亜美「メイクアップ!」
きちんとポーズをとるセーラーマーキュリー達。
マーキュリー「水と知性の戦士 セーラーマーキュリー!」
マーキュリー「水星に代わってお仕置きよ!」
セーラー戦士達の前に、多数の妖魔が立ちはだかる。
戦闘の最中、突然、レイの事を思い出すまこと。
亜美が応える。
マーキュリー「まだ(来れない)みたい。」
セーラー戦士が戦っている間にも、
ベリル妖魔は、どんどん、メタリアの気を放出していく。
どんどん増える、自然発生型妖魔。
同場所・夜−。
まだ、戦っているセーラー戦士。
ベリルに呼ばれ、去ろうとするジェダイトの前に、セーラーマーキュリーが立ちはだかる!
3方向から挟むセーラー戦士。
だが、ベリル妖魔がカバーしている間に、ジェダイトは逃げてしまう。
そこに現れる火野レイ。
亜美達が戦っているにも関わらず、虚ろな表情で、呆然と見ているだけだ。
意外に強いベリル妖魔は、亜美達の攻撃を振り払うと、再びメタリアの気を放出させる。
どんどん発生する妖魔。
泣きそうになりまがら、炎とともにメイクアップするレイ。
炎撃で、妖魔達を次々と屠っていくセーラーマーズ。
マーキュリー「あの妖魔を止めないと。」
だが、ベリル妖魔がメタリアの気を放出させる限り、妖魔の発生は止まらない。
マーキュリー「マーキュリーアクアミスト!」
自然発生型の妖魔を掃討するマーキュリー達。
残る妖魔は、ベリル妖魔だけだ。
戦おうとするセーラーマーキュリー達の前に、マーズが割り込んでくる。
泣きながら、妖魔への攻撃を繰り返すセーラーマーズ。
その威力の前に、消滅させられてしまう妖魔。
号泣し、泣き崩れるマーズ。
まだ事情を知らないマーキュリー達は、呆然と見守るしかない。
クラウン 秘密の部屋−。
淡い光の中で歌う愛野美奈子。楽しそうに聞いている亜美達。
置いてある手紙を 美奈子が朗読する。それは、美奈子が遺していった言葉。
曲が止まり、淡い光とともに、美奈子が消えていく・・・・・・。
美奈子からの手紙を読んでいる レイ。
それを聞いて、ただ、涙する事しかできない 亜美達。
(つづく)
*1:つうか、そもそも貼る道具を持ってないじゃん。