Act.40 補足
実写版美少女戦士セーラームーン Act.40。
策士アルテミスと実力者斉藤社長の話。
ホテルの1室−。
美奈子「アルテミス、私決めた。もう・・・。歌は辞める・・・。」
美奈子「私に残った時間、どんどん少なくなってる。」
美奈子「もう余計な事に使っている余裕ないよ。」
アルテミス「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれ。」
アルテミス「君には、セーラーヴィーナスじゃない、」
アルテミス「愛野美奈子としての時間を持って欲しいんだ。」 *1
美奈子「前世の使命を果たす為に生まれてきたんだから・・・、その為に生きなきゃ。」
美奈子「セーラーヴィーナスじゃない私なんか・・・、いないんだよ。」
美奈子「社長に言わなきゃね・・・。大騒ぎされちゃうけど。」
クラウン−。
亜美「そっか・・・。地球が滅んでしまうとかどうかじゃなくて、」
亜美「滅ぼさないようにするって事なんだ。」 *2
うさぎ「うん。」
うさぎ「わたし、幻の銀水晶のチカラ、使わないように頑張ってみるよ。」
うさぎ「まだ、知らないうちに、使っちゃうんだけど。」 *3
そんなうさぎをフォローして行こうと誓う仲間達。
ルナ「うさぎちゃんが信じてたとおり、地場衛は敵じゃなかった訳ね。」
うさぎ「・・・うん。」
少し間をあけて、ひび割れて、止まってしまった『ムーンフェイズの時計』を握り締め、
自分自身にも信じさせるように、うさぎがうなずく。
ダークキングダム−。
未だ、苦悩の中にいるジェダイトが入室してくる。
跪くジェダイト。
クインベリル「おお。ジェダイト。よくぞ参った。」
クインベリル「お前のわらわへの忠誠、些細なことで揺らぐものではあるまい・・・。」 *4
クインベリル「エンディミンの事、託せるのは、お前だけだ。」
ジェダイトの脳裏に、自決させられそうになった記憶が甦る。
複雑な表情のジェダイト。
レストランの個室−。
愛野美奈子が、紅茶を飲みながら、テーブルに座っている。
イスは、残り1つ。誰かを待っているようだ。
窓の外では、斉藤社長が、覗くように、こちらを伺っている。
斉藤社長、何かを警戒しているようだ。 *5
遅いなぁ・・・という顔の美奈子。
しばらくして、反対側の廊下からも、一度、美奈子の様子を伺う斉藤社長。
やはり、何かを警戒しているようだ。
それでも、何食わぬ顔で、オカマ社長モードで入ってくる斉藤社長。
斉藤社長「おはぁよー。」
美奈子「あ。おはようございます。」
社長を見つけて、笑顔を作る美奈子。
斉藤社長「何よ。急に改まって、話なんて。珍しいじゃない?」
美奈子「実は・・・、」
社長を見つめ、真剣に話を切り出そうとする美奈子。
それを制するように、斉藤社長が言う。
斉藤社長「わかぁった、わかぁった、わかぁったって。」
斉藤社長「ドぉラマの仕事が、気ぃに入らなかったんでしょ。」
美奈子「いえ。」
美奈子の話を聞かずに、斉藤社長が続ける。
斉藤社長「役者は演りたくないかも知れないけどもぉ、」
斉藤社長「あーゆーのも必要なのよ。」
美奈子「そうじゃなくて。」
やっぱり、美奈子の話を聞かずに、斉藤社長が続ける。
斉藤社長「わかぁってるってぇ。」
斉藤社長「次の新曲のレコーディングが終わったら、」
斉藤社長「ちょぉっと、休みとるから。」
美奈子「社長。」
それでも、美奈子の話を聞かずに、斉藤社長が続ける。
斉藤社長「だぁかぁら、CMと写真集・・・、」
斉藤社長「やってちょーだい。・・・いいわね。」
押しが強い斉藤社長。押されるままに、観念して美奈子が言う。
美奈子「・・・わかった。」
斉藤社長「おっけー!」
社長に、真意を伝える事ができなくて、複雑な表情の美奈子。
火野神社 レイの部屋−。
読書中のレイ。 *6 *7
窓ガラスを叩く音が。アルテミスだ。
アル「セーラーマーズ!」
レイ「アルテミス!」
都内某所 某撮影スタジオ−。 *8
控え室で、頬にパフをあてている美奈子。
斉藤社長に「歌を辞める」事を伝えられなかったせいか、どこか元気がない。
そこへ、ノックが。
斉藤社長が、オカマ社長モードで、イキオイよく、入ってくる。 *9
斉藤社長「おっはよー。」
美奈子「社長。今日は来ないって。」
斉藤社長「撮影は、中止よ、中止。」
美奈子「え?」
おどろく美奈子。 *10
斉藤社長「突然だけど写真集、アンタじゃなくて、他の娘で行く事にしたから。」 *11
斉藤社長「・・・入って!」
控え室に、颯爽と入室してくるレイ。
驚いて立ち上がってしまう美奈子。
斉藤社長「マぁ〜ズ・れい子ちゃん。」
斉藤社長「すっごい、掘り出し物でしょ。」
斉藤社長「も。原石よ原石。」
斉藤社長「も。うちの事務所のイチオシに、決定っ!」
斉藤社長「全面的に売り出していくわぁよ。」
斉藤社長「あ。昨日言ってたCM、あれもれい子で行くから。」
疑問を持つ隙を与えぬまま、イッキにたたみ掛ける斉藤社長。
唖然としたままの美奈子と、・・・無表情なままのレイ。
スタジオ撮影中のレイ。
「桜・吹雪」のイメージなのか、和風と洋風が入り混じった衣装 *12 のレイ。
撮影を見ていて、面白くない美奈子。 *13
美奈子「関係ないわ。私はどうせ辞めるんだし。」
気にしないように、その場を立ち去ろうする美奈子に聞こえるように、斉藤社長が言う。 *14
立ち止まってしまう美奈子。
斉藤社長「美奈子と、なぁ〜んか、違うわ。」
斉藤社長「レぇ〜イ子、さぁいこー。」
斉藤社長「ね、撮ってる? 撮ってる? いい〜! い〜いわよ。その表情!」
元基「衛! お前、なんだよ、最近、全然連絡つかないし。」
衛「わるい。いろいろ忙しくて。」 *17 *18
そこに、不器用に、トレイを持って運んでくる男が。
何気なく、そちらを見る衛。ネフライトだ!
ネフライトも、衛を見て、はっ!とする。・・・が、気まずそうに、顔を伏せる。 *19 *20
元基「あ、彼ね。最近、住み込みのバイトで入ったんだ。ネフ吉くんっつうの。」
衛「ネフ吉くん?」
元基「名前覚えずらいからさ、俺がつけたの。・・・あだ名!」
やったね!というように、親指を立てる元基。
衛「ぷ。」
ネフ吉「貴様〜! 笑うような名前を付けたのか!」
元基「いや・・・、そんなことないよ。」
元基「親しみやすいよ。」 *21
構わず、睨みつけるネフ吉。 *22
元基「あ〜! 俺を奥で掃除してくるから、あと、頼むね。」
衛「無事だったんだな。」
ネフ吉「死んだほうが、マシだった!」
衛「馬鹿。」 *25
衛「良かったじゃないか。」
ネフ吉「マスター。俺をダークキングダムに連れてってくれ! 頼む!」 *26
衛「行ってどうする。」
ネフ吉「クインベリルに・・・。その為に、俺は死なずにいる!」
衛「そんな事は忘れろ。」
衛「お前は、普通の人間になったんだ。」 *27
ネフ吉「四天王としての誇りを捨てろというのか。」 *28
衛「その方がいい。」 *29
衛「何かあったら、元基に相談しろ。」
衛「あいつ・・・、いいヤツだから。」 *30
そのまま、クラウンを出て行く衛。 *31
悔しさ、己の不甲斐なさで、トレイを床に叩きつけるネフ吉。
撮影スタジオ−。
れい子の写真集撮影は、ひとまず、休憩に。
斉藤社長「ま〜べらす! ま〜べらす! お疲れやまでございました。」 *32
斉藤社長「ブレイク、間違いなし!」
れい子「どぉ〜も。」
斉藤社長「暑くない?暑くない? 脚は?脚は?」
それを見ていて、ついに我慢できなくなった美奈子が言う。 *33
社長を睨みつける美奈子。
斉藤社長「あ〜ら。まだいたの?」 *34
美奈子「写真集の中止、納得いかないんだけど。」
斉藤社長「そりゃ〜・・・ねぇ。」と、れい子に目配せする斉藤社長。
斉藤社長「今度のアンタの新曲も、れい子にやらせようと思ってるの。」
斉藤社長「CDデビューにちょうどいいしぃ。」
美奈子「新曲も・・・?」 *35
斉藤社長「あら。なんか文句あんの!」
斉藤社長「アンタ、最近、そんな歌いたそうに見えなかったけど。」
美奈子「あたしが歌うわ!」 *36と、れい子を睨みつける。
美奈子「マーズよりいいものになるわよ。絶対に!」
斉藤社長「出たわね。負けず嫌いが・・・。」 *37
れい子「そこまでいうなら、勝負して決めてもいいわよ。」月野家−。 テレビを見ていて、爆笑しているうさぎ。 そこにケータイがかかってくる。
美奈子「勝負?」 *38
うさぎ「はい!もしもし」うさぎ「うん・・・へ! 美奈子ちゃんと!? 行く、すぐ行く。」返事もせずに、手鏡を見ている育子ママ。ちょっと元気がない。
うさぎ「ママ、ちょっと出かけてくる。テレビ見ないなら、消しといて。」
育子ママ「なんでレポータの話、ダメになっちゃったのかしらねぇ。」 *39
育子ママ「いいと思うんだけどぉ。」
育子ママ「あ! 菅生ちゃんのビデオが失敗ね!」
スズヤン「奥さん! そりゃ、ないでしょ!」 *40BSオレンジ放送−。
斉藤社長「特別企画〜、新曲争奪、愛野美奈子 バーサス 新人マぁ〜ズれい子ぉ。」
斉藤社長「バトル大会ぃ〜!」
斉藤社長「新曲レコーディング権をかけて、トップ・アイドル *41 と、」入場してくる両チーム。
斉藤社長「ド新人が、友人を引き連れて、まさぁ〜に、ガチンコ勝負!」
斉藤社長「今、その幕があがります!」
■白:愛野美奈子チーム ■赤:マーズれい子チーム
まこと「けど、これ、どういう事?マーズれい子って?」詳しい内容は聞かされずに、参加している亜美は、ちょっと不安そうだ。 *52
亜美「レイちゃんの事だから、何か、考えがあるんだと思うんだけど。」
それが聞こえてかどうかはわからないが、静かに微笑むれい子。 *53
斉藤社長「はいはいはいはいはい!収録中におしゃべりしちゃダメよ。」そんな注意にも、興味津々で聞き入ってしまう うさぎとルナ。 *54
斉藤社長「あ〜、それではですね。」巨大な風船がついたボックスの中に入る、美奈子と、れい子。
斉藤社長「両キャプテンは、特製ボックスの方へ・・・どうぞ!」
バツゲームで、よく使われるセットのようだ。
二人が準備している間も、場をつなぐ斉藤社長。
斉藤社長「あ。あなた、お名前は?」
まこと「き、き、き、木野まことです!」
斉藤社長「木野まことさん。・・・かわいいですねぇ〜。」 *55
美奈子「何考えてるの。プリンセスまで、引っ張り込むなんて。」美奈子が、うさぎの方を見ると、それに気がついたのか
れい子「私達、普段は、プリンセスなんて呼ばないし。お姫様扱いもしないのよ。」
うさぎが、ちからいっぱい手を振っている。
斉藤社長「あら! あなた、ずいぶん、ちっちゃいわねぇ〜。」ゲームの準備ができたようだ。
ルナ「ちっちゃくないもん。」
斉藤社長「それでは、1回戦! ジャンプ対決ぅ〜!」お〜。ゲームのエントリ画面のようで、かっこいいぞ!
斉藤社長「うさぎちゃん バーサス まことちゃ〜ん!」
亜美「いけー! ファイト! まこちゃん!」颯爽と走り *56 、ジャンプするまこと。 両手が、一番上の5点ラインに届く。
まこと「うん!」
亜美「やったー!」にっこりと笑う まこと。応援席の亜美も、ポンポンを持って、嬉しそうだ。
逆にガックリなルナ(人間体)。
亜美「いぇい!」 *57それに応えるまことも、ガッツポーズだ。
対戦相手のうさぎを探すまこと。
あれ、あんなに遠くにいるぞという顔になる。
目線の先には、スタジオの端で準備体操をしているうさぎが。
うさぎ「いきます!」まことが避けるのを待たずに、 *58
スタジオの端から思い切り助走をつけて *59
目をつぶったまま、 *60
ジャンプする!
イキオイがつきすぎて、壁に激突するうさぎ。 *61
右手が5点ライン・オーバー、左手が4点ラインについている! *62
うさぎが、こちらを向くと、鼻に内出血している。
斉藤社長「ウィナー。美奈子チーム!」ぱふぱふぱふ。
ルナ「やったぁ〜い!」
ガックリのまことと亜美。
斉藤社長「チームが負けると、リーダー *63 の頭の上の風船が、」れい子の頭の上で、少し大きくなる巨大風船。
斉藤社長「どんどんどんどん危険な事になるので、気をつけてぇ〜!」
それを見ていた美奈子にも、戦慄がはしる。 *64
斉藤社長「続いてのバトルは・・・、ドン・ケッツ!」 *65エントリー画面で、ノリノリのルナ(人間体)と、遠慮がちに微笑む水野亜美。 *66
そのままのノリで、元気いっぱいに入場してくるルナ(人間体)と、うつむきかげんでトボトボと入場してくる亜美。
まこと「亜美ちゃん、がんばって!」声援を受けるが、やっぱり、ちょっとオドオドしている亜美。
うさぎ「ルナ! 負けるな!」
音楽が始まり、ゲーム・スタート!
ノリノリのルナ(人間体)は、腰を振って、余裕いっぱいだ。
亜美も、遠慮がちに、リズムをとる。
音楽が止まる。今だ!
亜美が、ちからを入れて、ドン・ケッツ! *67
亜美「ふん!」 *68亜美に飛ばされて、いきおいよく吹き飛ぶルナ(人間体)。
ルナ(人間体)「きゃ!」 *69
あれ? という表情の亜美。 *70
うさぎと、まことも、驚いた表情のまま、固まってしまっている。
慌てて振り返ると、ルナ(人間体)がスポンジに突き刺さり、足をバタバタしている。
その向こうで、亜美が申し訳なさそうに言う。
亜美「・・・・・・ごめんなさい。(照)」美奈子チームが負けたので、美奈子の頭の上で、少し膨らむ巨大風船。
不安そうな美奈子。
そんな美奈子を見て、おかしそうに笑う れい子。 *71
斉藤社長「第3回戦! シッポとりゲーム!」そんな斉藤社長の後ろでは、元気に手を振るまこととルナ(人間体)。
途中から気がついたうさぎも元気よく手を振る。
引っ込み思案なはずの亜美も、割と元気に、愛想良く手をふる。 *72
斉藤社長「相手のおしりについたシッポを先に取った方が、ウィナー!」と、出る気まんまんで、歩いていくが、ルナ(人間体)に制される。
うさぎ「うん!」
しっぽを隠しながら、ルナ(人間体)が言う。
ルナ(人間体)「しっぽと言えば、私ね。」頭についたスポンジを払いながら、歩いていくルナ(人間体)。
それを「は?」という表情で見送るうさぎ。
戦いのフィールドに入場するルナ(人間体)。*73
猫耳&猫しっぽで、可愛く、颯爽とポーズをとるルナ(人間体)。
対するは・・・、巨大なまことだ! *74
その迫力にビックリするルナ(人間体)だが、勇気を出して頑張るようだ。
斉藤社長「レディ・・・、ファイト!」案の定、逃げ回るルナ(人間体)。 *75 *76 *77
だが、逃げにも限界があるらしく、コーナーに追い詰められるルナ(人間体)。
ジワジワとにじり寄ってくるまこと。
1歩踏み出す事に、地面が揺れるぞ! すごい迫力だ! *78 *79
見守る美奈子も不安そうだ。
まことがルナ(人間体)を捕まえようとした瞬間!
まことの長い股下をくぐって、シッポをゲットするルナ(人間体)!
自分のしっぽが取られた事がわかって、ガックリ座り込むまこと。
ルナ(人間体)「やった!」思わず、左手で小さくガッツポーズを取るが、
斉藤社長「ウィナー・・・、美奈子チーム!」
慌てて、右手で隠す美奈子。 *80
れい子の頭の上で、少しだけ大きくなる巨大風船。
れい子は、やはり不機嫌そうだ。
斉藤社長がいきおいよく、紙を引っ張ると、そこには、計算の問題が!
次の対戦は、計算問題のようだ。
当然、れい子チームからは、亜美が出場。得意そうににっこり笑う亜美。 *81
対するうさぎは、不安そうだったが、おもむろに電卓を取り出して得意そう! *82
ゲームスタート!
一生懸命、電卓を叩くうさぎ。
だが、亜美は、もう答えを書き終えている! *83 *84
亜美「はい!」え。もう終わったの?という表情のうさぎ。
答え合わせをする斉藤社長。 *85
げ。こんなに速いのにちゃんとあってる!という表情の斉藤社長。
亜美の左手をかかげ、亜美を指差しながら、宣言する! *86 *87 *88 *89 *90 *91 *92 *93 *94 *95
斉藤社長「ウィナー!」それを聞いて、「えへへ」という感じで得意そうな亜美。がっかりするうさぎ。 *96
美奈子の頭の上で、また少し大きくなる巨大風船。
美奈子は、八の字眉毛で、不安そうだ。 *97
今度は、豆をお箸で、皿から皿に移動させるゲームのようだ。
亜美「まこちゃ〜ん、がんばれ! その調子!」ルナ(人間体)と、まことの対決だが、
うさぎ「ルナ〜。がんばれ〜!」
辛そうなルナ(人間体)とは異なり、笑顔で余裕のまこと。
当然、まことの勝利。
まこと「おわり!」得意そうに、Vサインのまこと。
斉藤社長「はい! ウィナー!」
美奈子の頭の上で、またまた大きくなる巨大風船。
美奈子は、八の字眉毛から表情が変わらず、不安そうだ。
それを見て、いじわるそうに笑う れい子。 *98
今度は綱引きのようだ。
両手で必死に引っ張るうさぎに対して、左手1本で余裕のまこと。
まことが、ほい!と引っ張ると、案の定、簡単に負けてしまう うさぎ。
ガッツポーズのまこと。
うさぎ「いてて・・・。」
ルナ(人間体)「あ〜あ。」 亜美「まこちゃん、やったー!」 *99美奈子の頭の上で、またまたまた大きくなる巨大風船。
美奈子は、固まって動けない。
れい子は、どうだ!と言わんばかりに、腕組みをしている。
今度は皿回し対決のようだ。
皿を回すルナ(人間体)、亜美。 *100
だが、勝負の途中で、クシャミをしてしまうルナ(人間体)。 *101
その場から消えてしまう。 *102
斉藤社長「お! 消えた!?」 *103見守っていた美奈子は、複雑な表情だ。
うさぎ「あ、はい!」
斉藤社長「消え、消えた!?」
うさぎ「次!次!次!次!」
思わず、れい子の方を見るが、れい子も関係ない方向に視線を外して誤魔化す。
次は、相撲対決のようだ。 *104
肉襦袢を着こんで、土俵入りするうさぎ選手。
同じように、肉襦袢を着こんで、土俵入りするまこと選手。 *105
れい子「まこと! がんばれ!」真剣な表情から一変、笑いながら、胸やおしりでぶつかり合う二人。
応援するれい子も、いつもとは異なり、少し大げさなくらい、熱心に声を出す。
れい子「まこと! がんばって!」応援席の亜美も、ルナ(人間体)も、熱心に応援している。
れい子「まこと! おせおせ!」
れい子「がんばれ!がんばれ!」
美奈子も、だんだんと熱中してきて、両手で握りこぶしを作っている。 *106
その姿を見て、よし!という表情のれい子。
ついには、まことに、吹き飛ばれるうさぎ。まことの勝利だ!
うさぎ「ぐぅ・・・。」嬉しそうに、Vサインを出しまくる まこと。
まこと「やった!」
嬉しそうな亜美。がっかりしているルナ(人間体)。
斉藤社長「マーズチームの勝ちぃ〜。」その前で、にやりと笑う斉藤社長。 *107 美奈子の頭の上で、またまたまたまた大きくなる巨大風船。
亜美「やったぁ〜!」
ついに、巨大風船が破裂してしまう!
粉まみれになる美奈子。
その姿を見て、ふふんと笑うれい子。
れい子「残念ね」 *108そんなれい子を睨みつける美奈子。
イスから飛び降り、宣言する!
美奈子「まだよ!」*109
斉藤社長「ここで、いったん、コマーシャル。」本当にコマーシャルになる。
斉藤社長「いよいよ、最終対決。リーダー対決、風船割り バトル!」ソフト竹刀を構える美奈子とれい子。
激しく戦いあう二人だが、なかなか決着がつかない。 *110
応援する うさぎ、亜美、まことの前に、ヘルメットが差し出される。
斉藤社長「リーダー達を、助けたい?」斉藤社長から聞かれて、嬉しそうに顔を見合わせるうさぎ、亜美、まこと。
ヘルメットを受け取り、突撃だ!
激しく戦いあっている美奈子とれい子。
うさぎ「いくぞー!」え?という表情の美奈子とれい子。
亜美・まこと「わー!」うさぎ、亜美、まことの乱入をかわす 美奈子とれい子。
斉藤社長「わぁ〜と、乱入! 乱入です!」
なぜか、二人に襲い掛かる三人。
れい子「ちょっと・・・。」お互いに近寄っている事に気がつき、慌てて、距離をとる美奈子とれい子。
美奈子「何するの?」 *111
が、れい子が微笑むと、美奈子も微笑み返す。
一時、共同作戦をとる事にしたようだ。 *112
れい子が仕切りなおして、白:美奈子チーム、赤:れい子チームに、再度分かれる。
美奈子「うさぎ! 後ろ、回って!」 *113
うさぎ「油断大敵!」 *114楽しそうに、戦う五人。
斉藤社長が、カメラマンに、手で合図を出す。
カメラマンがインカムで、スタッフ全員に指示を回す。 *115
カメラマン「みんなOK! みんなOK!」静かに退出していくスタッフ達。
斉藤社長「美奈子・・・、歌を辞めるなんて、許さないわよ。」 *116見守っていたアルテミスのもとに、ルナも歩いてくる。
ルナ「・・・。」今回の出来事は、全て、斉藤社長とレイ・・・、いや、美奈子の事を心配するアルテミスの仕組んだ事だったのだ。
アル「・・・。」 *117
疲れて座り込み、楽しそうに笑いあう五人。
それを見守る斉藤社長。 *118 *119
道路−。
スタジオからの帰り道、楽しそうに笑いながら、歩いている
うさぎ、亜美、まこと、ルナ(人間体)。
うさぎ「あ〜。面白かった。美奈子ちゃんといっしょにいられたし。」立ち止まって、亜美がつぶやく。
ルナ(人間体)「うん。うん。」
まこと「今まで、こんな事なかったし。仲間なのにな。」
亜美「もしかして、レイちゃん、その為に・・・。」置いていかれてしまい、慌てて、うさぎ達の元へ走っていく亜美。
愛野美奈子の新曲「Kiss!2 Bang!2」が流れ始める。
レコーディング・スタジオのある建物を見上げるレイ。
その中では、レコーディングを行う美奈子の姿が。 *120
道路−。
歩きながら、楽しそうに話をしている うさぎ、亜美、まこと、ルナ(人間体)。
ルナ(人間体)が、振り返る!
ルナ(人間体)「妖魔の気配よ!」気配のある方に走っていく四人。そこにいたのは、自然発生タイプの妖魔だ!
うさぎ・亜美・まこと「え?!」
うさぎ「また、いつもの。」愛野美奈子の新曲「Kiss!2 Bang!2」をバックに、颯爽と戦うセーラー戦士達。 *121 *122 *123 *124 *125
まこと「ゲームのイキオイ、残ってるんだ。イッキにいくよ!」
うさぎ・亜美・ルナ(人間体)「うん!」
最後は、それぞれの必殺技で決める。
妖魔を倒した後、なぜか、可愛い決めポーズをとる四人。
ムーン、マーキュリー、ジュピター、セーラールナ「いぇい!」
河辺−。
愛野美奈子と火野レイが向かい合っている。
美奈子「あたしに歌わせる為に、あんな事したの?」
レイ「そんなに親切じゃないわ。」
レイ「あなたが前世しか見ないのが、なんだかイライラするの。」 *126
美奈子「私達には、使命があるのよ。」
レイ「最近、前世なんて言葉、キライになってきたわ。」
美奈子「マーズ! 私達には、前世から使命を受け継いで・・レイの迫力に、押されてしまう美奈子。
レイ「そんなんじゃなくて!」
レイ「そういう事じゃなくて・・・、あなたの「今」が問題なのよ・・・。」その言葉に、一度は考えるが、やはり決意は変わらない美奈子。
レイ「私なら・・・、可能性がゼロじゃないなら・・・、手術するわ。」
レイを見つめて、はっきりと言う。
美奈子「あなたは! まだ使命の重さがわかってないのよ!」怒ったように去っていく美奈子。
その姿を、悲しげに見送るレイ。
怒ったように、ズンズン歩く美奈子の前に、アルテミスが待っている。
アル「美奈子・・・。」美奈子の脳裏に、今日の、仲間達との楽しかった思い出がよみがえる。
自分の両手を見つめる美奈子。 *127
自分でも気がつかないうちに、涙がこぼれ、驚く。
自らを守るように抱きしめるが、
美奈子の孤独を表すように、見渡す限り、アルテミス以外には誰もいない・・・。
(つづく)
*1:アルテミスは、この時、自らの想いを実現する為に、人々を動かす事を決めた訳だな。
*2:頭の良い亜美らしい、まとめですね。
*3:歩く爆弾状態である。笑
*4:殺しかけておいて・・・。さすがである。
*5:ギョーカイ人の勘か?
*6:ガラスのちゃぶ台じゃなくて、畳の上に本を置いて読むレイ。
*7:何か読みにくそうだ。
*8:「Q STUDIO」って書いてある。
*9:ドアノブが、壁に激突してるぞ。そのうち、穴開くぞ。笑
*10:そりゃ、驚くって。
*11:な、なんですとー。美奈子、クビかー!
*12:和風テイストってヤツ?
*13:そりゃ、面白くないわな。
*14:煽る、煽る! 笑
*15:チカラも覚醒している衛は、自分の意思で、ダークキングダムに留まっているようだ。
*16:だから、自由に出入りできるようだ。
*17:地球を守れる、唯一の防波堤であるマスターは、いろいろと本当に忙しいと思う。
*18:今は、支持基盤の整備中?
*19:そりゃ、気まずいよな・・・。
*20:気まずいというより、「恥」の方かな。
*21:にっこり
*22:そりゃ、怒るわな。
*23:ダッシュで逃げていくが、カドを曲がったあたりの急な減速が不自然でいい感じ。
*24:カドを曲がったところに、スタッフとかもいるんだな、きっと。
*25:「馬鹿。」「馬鹿って、なによ!」 じゃ〜ん、瞳はいつもジュエル〜♪
*26:ネフ吉は、マスターに敬語が使えない。
*27:あ、そうなのか。変身できる訳じゃないのか。
*28:どんな誇りなんだろう・・・。
*29:あっさりと。笑
*30:四天王の悩みを相談されてしまう元基・・・。
*31:緊張なく、ぼけ〜と出て行く。
*32:「お疲れさま」ではなくて、「やま」って聞こえるような。
*33:これだけ、挑発されればねぇ・・・。
*34:浮き沈みの激しい芸能界らしいセリフですね。
*35:が〜ん!
*36:あ〜。ノセられちゃったよ・・・。
*37:ここで、斉藤社長が顔をそむけるのは、「してやったり!」という表情を悟られない為であろう。
*38:雪崩れ込むような強引な展開。笑
*39:そりゃねぇ・・・。
*40:役名:スズヤン 芸名:鈴村展弘 本業:美少女戦士セーラームーン監督(笑)
*41:タップ・アイドー
*42:余裕の笑みで入場です!
*43:わぁ〜い、わぁ〜いと、まさに天真爛漫! ルナやキャプテン美奈子とおしゃべりをする余裕もあります!
*44:うさぎといっしょに、盛り上がりまくりです!
*45:今回は、一貫して「つん!」とすましておりますが、今もそんな感じで入場です!
*46:実は熱狂的な美奈子ファンの木野選手。
*47:美奈子キャプテンと話す月野選手をみて、「いいなぁ〜。」と思わず、本音が漏れております!
*48:入場時から、あたりをキョロキョロと不安そうです。
*49:でも、その割には、水野選手、メガネをかけていません!
*50:実は、余裕なのかぁ〜?
*51:タンクトップ LOVE RABBY http://www.loverabby.com/
*52:天才・水野亜美とも思えぬ発言だが、判断材料が少ないんだろう。
*53:クチの端だけで、笑うレイ。
*54:ミーハーっぽさが、うまく演じられているぞ。
*58:前にプレイしている人が退場してから、遊びましょう。笑
*59:助走距離がルール違反です。笑
*60:目をつぶったままでは、踏み切りのトランポリンの位置がわかりませんがな。笑
*61:激突時に透けて見える骸骨が、ひとむかし前の番組セットと相まって、いい感じ。
*62:これって、まこと:5点+5点、うさぎ:6点+4点って事? 同点? 笑
*63:アンタ、さっき、キャプテンって言ったじゃん! 笑
*64:え? 聞いてない・・・って、感じだろう。そりゃ、聞いてないわな。
*65:なんだよ、ドン・ケッツって! 笑
*66:芝居が、ちょっと亜美とは違うっぽく見えるが、気のせいだろう。
*67:おしりを突き出す!
*68:ほんとに、「ふん!」という りきんだ声を出す浜千咲。
*69:「ひゅ〜〜〜ん。」笑
*70:この時に、肩にホクロが見えますね。かわいいな。
*71:性格悪いぞ。
*72:おまけに、斉藤社長とカブらないように、画面のスキマをぬうぞ。笑
*73:この「戦いのフィールド」の柵は、先がとがっていて、危ないと思うぞ。
*74:牛耳&牛しっぽで、「ぶもー!」って音まで入るぞ! 笑
*75:斉藤社長の軽やかなステップワークも見逃せない。笑
*76:つうか、斉藤社長も楽しそう。笑
*79:でも、元が可愛いので、実はあまり怖くない。笑
*80:だんだんとノセられてきております・・・。笑
*81:メガネをかけての登場です!
*82:が、関数電卓じゃないし、そもそも桁数が足りないんじゃないか?
*83:「2040893.50042」が答えらしい。
*84:亜美は、「2」しか書いてないぞ。
*85:奥では、どうなってるのかな・・・という感じのれい子が、こっちを伺っている。
*86:斉藤社長のアクション!
*87:亜美の答えを見る
*88:→げ!あってる!と亜美を凝視する
*89:→亜美の左手にロックオン!
*90:→右手で、胸に触れないように注意しながら、亜美の左手を掴む。
*91:→亜美に、さぁ回るよ!とアイコンタクト!
*92:→亜美をグルリンと回す!
*93:→亜美の左手を高々とあげる
*94:→『ウィナー!』といいながら、左手で亜美を指差す。
*95:→亜美がにっこりと笑うのを待つ!
*96:大好きなうさぎちゃんでも、容赦なし。笑
*97:こういう表情は珍しいですね。
*98:ちょっと性格悪いぞ、レイ。笑
*99:亜美とは思えない、活発な応援が続きますね。笑
*100:皿を回す浜千咲は、かわいいな。皿に穴が開いているとはいえ、浜千咲は、5枚全部を回しきったそうだぞ。
*101:このクシャミは、わざとだよね。不戦敗する為の。
*102:つうか、ぬいぐるみ猫の姿に戻るはずだが、どこに行ったんだ?
*103:そりゃ、驚くわな。
*104:なぜ、相撲なのか。
*105:まこと選手にだけ、チクビがあるぞ。
*106:某高校の副応援団長の血が騒ぐのか? 笑
*107:「予定では、そろそろ限界ね。」という意味なのだろう。
*108:おー。憎らしいキャラだ。
*109:「負けは認めない!」って事だな。
*111:当然の疑問だ。笑
*112:後方で、そんな様子を見守っている斉藤社長がいい味を出している。
*113:「プリンセス」じゃなくて、「うさぎ!」なのだ。
*114:ぱこーん!
*115:インカム付けてないスタッフは、どうやってわかったんだ。
*116:斉藤社長のオカマじゃない、経営者モード。
*117:CGだけど・・・、思いっきり、意味がないCGですね。
*118:スタジオの照明が落ちていく。
*119:アルとルナは、どこ行った。
*120:斉藤社長も、軽くリズムをとるぞ!
*121:ムーンのキックは練習しているだけの事はある。
*122:ジュピターは、怪力という設定を忘れないナイスが戦い方だ!
*123:マーキュリーは・・・、ドン・ケッツだ! 笑
*124:その後のてれ笑いが可愛いけどさ。
*125:セーラールナも、股下くぐりが上手になっているようだ。←そんな技でいいのか。笑
*126:そんな理由じゃ、自分勝手なだけですがな。
*127:無音である。無音は、やっぱり、もっとも効果的なBGMだ。